あの日の僕らは そう笑っていたんだ

週刊誌が出た朝、ドキッとした。

 

火のない所に煙は立たない。週刊誌も馬鹿じゃない。根拠ないままに国民的にも有名になりつつある、しかもジャニーズという大きな事務所を敵に回すようなことは書かない。SMAPのこともあったから余計にそう思った。

でも今回ばかりは嘘だと思った。TL見たり検索を書けても殆どのeighterがガセネタだと呟いていた。必死にガセだという根拠を探して調べに調べてた私は心のどこかで「嘘であってほしい」と願っていたと同時に「もしかしたら…」とも思ってた。今思えば、不安だったからの行動だったのかもしれない。だからこそ必死で根拠を探した。

 

久しぶりに大倉くんと高橋くんも聴いた。たわいもない話だったけど「転職したい」というリスナーの悩みにいつになく真面目に答えていた。その時はあんまり意識してなかったけど、今思えばすばるくんのことがあって、自分自身に「夢を追いかける人は応援すべきだ」って言い聞かせてたのかもしれない。番組の最後、大倉くんは関ジャニ∞のお知らせを言わなかった。ジャニーズnetを確認してくださいって言った。アルバムとツアーぐらい言えるよね?さすがに違和感を覚えた。同時にスバラジも聴いてたけど下ネタ炸裂で何も違和感なかった。お知らせも普通に言ってた。だから安心してたのに、大倉くんが生でお知らせを言わなかったこと、転職に悩むリスナーに放った言葉、熊本地震でラジオに救われたお便りに対して涙ながらに熱く自分の仕事に対しての想いを語っていたのがすごく引っかかった。妙に力の入った大倉くんだった。

 

日曜日の朝、前日に騒がれた緊急会見のことは全く頭の中にはなくて普通に仕事場に向かった。11時を過ぎてからふとメールを見たら「11時より関ジャニ∞のメンバーからお知らせがあります」の文字。まさか…まさか…。不安な気持ちが一気に押し寄せる中、気づいた時にはもう11時を過ぎてたからすぐに開いた。何のためらいもなく開いた。嘘だと信じたかったけど心のどこかでは察していた。

目の前に飛び込む「退所」の文字。メンバーそれぞれのコメント。目まぐるしくも読んだ。読むスピードは抑えられなかった。悲しい結末なのに一心不乱だった。大倉くんの「彼の背中を見てドラムを叩くのが好きだった」の一文で一気にリアリティが増して現実に引き戻された。初めてグループを脱退したという事実を感じた。私はそこで読むのをやめた。これ以上読んだら事務所で泣く。お昼頃だったけど、まだひとりじゃない。Twitterを開いた。TLのeighterも誰一人誰も受け入れられてなかった。もちろん私も信じられなかった。

昼休憩になってすぐに車へ駆け込んだ。アッコにおまかせを観るために。ちょうど2回目の会見映像が流れた。目の下クマいっぱいのすばるくんが「ジャニーズ事務所を退所することになりました」と言った。涙目だった。いつになく真剣で少し重々しいエイトがそこにはいた。ヨコの涙がアップで映し出された途端、わたしも堰を切ったように涙がこぼれ出した。「今日という日が来ないでほしかった。」今日という日があるなんて思いもしなかった。誰よりもeighterと叫び、自分はアイドルだと豪語し、関ジャニ∞をメンバーを愛していた彼が、メンバーの反対を押し切ってまで海外に行きたいという意味がわからなかった。関ジャニ∞じゃダメなの?音楽の勉強だって、海外進出だって、グループでもできるよ。記者やメンバーが言ったように私もそう思った。でもすばるくんの言葉やメンバーの言葉を聴いて、すばるくん自身、辞めたいわけじゃないんだ、夢を叶えるために関ジャニ∞を手放すしかなかったんだって会見を観ててそう思った。だって、自分で辞めるって決めたくせに涙目でつらそうにしてるんだよ。辞める人はもっと清々しくて凛としてるもんだと思ってたからすばるくんには違和感しかなかった。「勝手な決断した」正しくそうなんだよ。なのに勝手な決断した人の態度じゃないんだもん。辛そうなんだもん。そんな顔して辛い思いしても目はまっすぐで確固たる決断したんだって感じた。そんなの、応援するしかないじゃん。「勝手な決断したすばるくんを嫌いになれなかった」大倉くんのこの言葉が全てだった。そしてみんなが言ってるように、会見でも関ジャニ∞らしさが溢れていた。"いつも通り"な関ジャニ∞にどこか安心してまた涙が溢れた。

 

仕事の移動中でも関ジャニ∞の曲を聴いては涙が止まらなかった。泣いちゃうから聴かない方がいいのに、7人の関ジャニ∞を感じていたかった。すばるくんの歌声を聴きたかった。All is well、侍唄、咲いて生きよ、Answer…車で流れたこれら以外もすべてがすばるくんの応援歌になった。不思議と当てはまるからまた泣けた。

 

錦戸担だけど、この時ばかりはすばるくんのことで頭がいっぱいだった。失礼な話だけど、私自身こんなにもすばるくんの脱退に気持ちが大きく左右するとは思ってもなかった。アイドルだという自覚があるのかわからないくらい自由に髪やヒゲを伸ばしたり、下品すぎる下ネタ炸裂。この人ほんとにアイドルやりたいのかな?と思うこともあった。苦手だと思う時期もあった。もしこの時すばるくんが脱退を発表してもそうだろうなって思ったし普通に受け入れたと思う。何をきっかけか分からないけど、すばるくんがアイドルらしくなったと感じ始めた時から次第にすばるくんを受け入れ、好きになっていた。すばるくんからメンバーに対する想い、ファンへの気持ち、関ジャニ∞という存在が大きく感じられるコメントが多くて「この人は関ジャニ∞で輝きたい人なんだ」って思った。グループを大事にしてるからこそ、今回のことがあるとは思わなかった。すばるくんや亮ちゃんだけじゃない、私は知らない間にメンバーそれぞれの個性に惹かれ、箱推しとも呼べるぐらいみんなが好きだった。知らない間に、7人それぞれが、7人の関ジャニ∞が好きになった。好きになってしまった。だから7人でなくなってしまうことが辛かった。7人が揃っての関ジャニ∞だった。私がeighterになった頃にはもう内くんはいなくて、だからといって8人を否定するつもりはなんだけど

 

私にとっての関ジャニ∞は7人だった。

ひとりも欠けちゃだめだった。

 

好きだからこそ離れてほしくなくて、離れてしまう現実を受け入れられなくて、辛い。「ファンなら応援すべきだ」そんなのわかってる。でもそんなのは綺麗事で。メンバーがすばるくんと離れたくなくて必死で説得してそれでも強い意思に自分たちをどうにか納得させて受け入れたように、eighterだって簡単に受け入れられるはずがない。eighterだって本気だった。7人のエイトが好きで本気で愛して応援してきたんだ。だから、受け入れるのに時間をください。絶対受け入れられるから。少し、時間をください。

 

 

 

こんな感じで色んなことを考えてはグズグズしています。しばらくは6人の関ジャニ∞を見てもどこかですばるくんの存在を感じてしまい、悲しくなると思います。それほどすばるくんの存在は大きかった。音楽面ではもちろん、バラエティでどっと笑いを持っていくあの爆発的なコメントも、ちょっとアウトな下ネタも、すばるくんにしか出来ないことでした。すばるくんだからこそ出来たことでした。メンバーとの関係も、それぞれすばるくんとだからこそ成り立つ関係性でした。お互い歩み寄りたいのに不器用な気まずいすばりょも、背丈やどこか波長が合うやすばも、擬音だけで会話が成り立つまるすばも、適度な距離でお互いを尊重し合うすばくらも、幼馴染のすばヒナも、言葉がなくても通じ合う友だちでもあったヨコすばも、もう関ジャニ∞として見られないんだと思うと悲しくてつらいです。すばるくんのいない関ジャニ∞を受け入れるのにはまだまだ時間がかかりそうです。ですがいつかは受け入れ、すばるくんを、6人の関ジャニ∞を応援して行きたいと思います。

 

まとまりのない文章なので読んでもダルいと思いますが、今の想いを忘れないために綴りました。脱退なんてつらい思い出だけど、同時にすばるくんの、そしてメンバーの関ジャニ∞に対する想いや愛を改めて大きく感じた瞬間でもありました。

 

これから関ジャニ∞は6人になります。6人の関ジャニ∞を見て、好きになってeighterになる人も出てくると思います。8人の関ジャニ∞をまだ愛している人がいるように、私は7人の関ジャニ∞を忘れずに愛し続け、そして6人の関ジャニ∞も応援していこうと思います。すばるくんがいたこともきっと今より記憶が薄れてしまうけど、その度に7人のライブ映像や私の大好きなMCダイジェスト、クロニクルなどを観て忘れずにいようと思います。6人を否定するつもりはありません。でも、7人の関ジャニ∞も忘れたくありません。どっちも私の大好きな関ジャニ∞のはずだから。

旅立ってくすばるくんのためにも、これから関ジャニ∞が在り続けるためにも、eighterとして全力で応援していきます。

 

すばるくんと一緒にメインボーカルでやってきた亮ちゃんにのしかかる荷重が計り知れないけど、無理はせず、でも頑張ってほしい。亮ちゃんだけじゃない、メンバーみんな、今はつらい時期だけど、私たちは見守るしかできないけど、ツアーまでには受け入れる準備をしておくから!!待っててね。

ツアー楽しみにしてる!

 

そしていつか関ジャニ∞の番組に海外で活躍する日本人アーティストとして渋谷すばるが出演してくれることを夢見て、すばるくんを応援しようと思います。いつメディアに出てくるかもわかりません。決して楽な道じゃないことはすばるくんもわかってるはず。つらい時こそメンバーのことを、この21年間を思い出して頑張ってほしいと思います。

 

メンバー、そしてeighterもいる。

 

離れていてもひとりじゃないよ。

すばるくん、頑張れ!